カレンダーも残り2枚となり、街路樹の落ち葉に冬の訪れを感じる11月。
年末調整や冬のボーナスの話題も聞こえ始め、今年一年の家計を振り返りつつ、少し先の将来のお金について考える方も多いのではないでしょうか。
40歳代、50歳代と年齢を重ねるにつれ、「自分たちの年金はいくらになるのか」「公的年金だけで生活できるのか」といった不安は、より現実的なものとして迫ってきます。
実際、年金の受給額には現役時代の働き方によって大きな個人差があり、受給額が心もとないケースも少なくありません。
そんな中、要件を満たせば年金に上乗せして受け取れる「給付金」制度があることをご存じでしょうか。
本記事では、公的年金の受給実態や「年金のみ」で暮らす世帯の割合、そして見落とし厳禁の「年金生活者支援給付金」について、2025年の最新情報をまじえて解説します。
1. 【いまどきシニア】国民年金・厚生年金「受給状況のリアル」平均だけでは見えない部分
厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万円台、厚生年金(国民年金部分も含む)で14万円台です。
ただしグラフのように、厚生年金を月額30万円以上受け取っている人もいれば、国民年金・厚生年金ともに月額3万円未満となる人まで、幅広い受給額ゾーンにちらばっています。
年金とその他の所得を含めても一定基準以下の所得となる場合、「年金生活者支援給付金」の支給対象となる可能性があります。
