12月も半ばを過ぎ、今年もいよいよ終わりが近づいてきました。街がせわしなくなるこの時期は、冬のボーナスや年末調整などをきっかけに、「今年のお金の使い方、これでよかったかな」と家計を見直す人も多いのではないでしょうか。中には「来年こそは何か始めたい」「将来の不安を少しでも減らしたい」と考えている方もいるかもしれません。
物価が上がり続ける今、預貯金だけでお金を守るのはなかなか難しくなってきました。そこで気になるのが新NISAです。ただ、「仕組みがよくわからない」「実際にどれくらい増えるのか想像できない」と感じて、なかなか一歩を踏み出せない人も少なくありません。
この記事では、新NISAの基本を整理しながら、積立を続けた場合にどの程度の資産形成が見込めるのかを、シミュレーションを交えて紹介していきます。新しい年を前に、無理のない形で始めるヒントとして役立ててもらえれば幸いです。
1. 【何がお得なの?】新NISAにはどんな「メリット」がある?
NISA(ニーサ)は、資産形成を支援する目的で2014年に導入された制度で、2024年からは改正された「新NISA」として運用が開始されました。
最大の特徴は、投資で得た利益に税金がかからない点にあります。
通常、投資の売却益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISAを利用することでそれらが非課税となり、利益をそのまま受け取ることができます。
ただし、NISAには投資できる金額や対象となる商品に上限や制限が定められているため、利用前に制度の内容を十分に理解しておくことが重要です。
