総務省「2024年(令和6年)労働力調査(※1)」によると、全就業者数6781万人のうち、65歳以上は930万人にのぼり、前年比16万人の増加とシニア世代の活躍が目立ちます。
働く意欲のある高齢者を後押しするしくみが整う一方で、誰もが直面するのが健康面での不安です。
厚生労働省のデータ(※2)によると、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を示す「健康寿命」は、男性72.57歳、女性75.45歳。これに対し、平均寿命は男性81.05歳、女性87.09歳です。この両者の差、つまり約8~12年間は、医療費や介護費が増加し、多くの方が貯蓄を取り崩しながら年金生活を送る期間となります。
人生の「最後の備え」として、また年金生活を支える柱として「貯蓄」の重要性は増すばかりです。
本記事では、この健康寿命と平均寿命の差を乗り切るカギとなる70歳代世帯のリアルな貯蓄事情を深掘り。
- 70歳代二人以上世帯の貯蓄額データ
- 公的年金(国民年金・厚生年金)の平均額と個人差
- 65歳以上の夫婦のみ世帯の家計収支データ
について、分かりやすいグラフや図をまじえながらお伝えしていきます。
※1 2025年1月公表
※2 2022年時点