冬へと季節が変わってきた11月、体調管理に気を付けたい時期ですね。さて来月12月は今年最後となる年金支給日があります。今年は6月に年金制度の改正についてもニュースがあり、引き続き年金制度の動向には目が離せませんね。そんな年金の支給日に支給される年金生活者支援給付金をご存知でしょうか。

今回はこの年金生活者支援給付金について、給付額や対象者、請求手続きについてわかりやすく解説していきます。

1. 年金生活者支援給付金、給付額は対前年2.7%の増額「来年3月分まで適用」

「年金生活者支援給付金」は、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準に満たない場合に受け取れる給付金です。

老齢年金、障害年金、遺族年金のそれぞれの年金に給付金が設けられており、2カ月に一度、公的年金に上乗せして支給されます。また、給付額は公的年金と同様に、年度ごとに見直しがおこなわれます。

1.1 年金生活者支援給付金「2025年度の給付額」はいくら?

2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付額は、前年度より+2.7%引き上げられており、6月支給分の「4・5月分給付金」から増額率が適用されています。

各給付金の2025年度月額は以下の通りです。

  • 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円(※基準額)
  • 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
  • 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円

なお、老齢年金生活者支援給付金については、上記を基準額として、保険料納付済期間などをもとに実際の給付金額が計算されます。