慶應義塾大学・経済学部は「看板学部」といわれ、学内外でも評価の高い学部です。その経済学部と商学部とでは就職状況はどう違うのでしょうか。同大学より公表されたデータをもとにみていきます。
なぜ経済学部が看板学部なのか
慶應義塾大学・経済学部はいわゆる「看板学部」ともいわれ、総合大学である慶應義塾大学の文系学部を代表する学部ともいえます。その理由としてあげられるのは、経済学部の歴史にあるといえます。
経済学部は「理財科」を前身とし、福澤諭吉が存命中に作られた3学部の1つにあたります。1890年に理財科、文学科、法律科の3学科を大学部とし、慶應義塾に設置されています。
一方、商学部の歴史は経済学部ほど古くはなく、1957年に開設されており、学部としては60年ほどの歴史となっています。
もっとも、商学部は突如できた学部ではありません。
1920年に理財科を経済学部に改称し、経済学系統と商学系統の科目群の分類がされました。1938年に経済学科と商学科が併設され、先ほど見たように1957年に「商学系統の学問の成熟を待って」(商学部)独立した学部です。