「年金に少しでも上乗せがあると助かる」
物価高が続くいま、そう感じる方は少なくないはずです。10月15日の年金支給日には、条件を満たす方に「年金生活者支援給付金」が上乗せされました。
この記事では、支給対象となる世帯の条件や月額の目安、申請方法までをわかりやすく解説します。受け取れる給付を逃さないために、ぜひチェックしてみてください。
1. 「年金生活者支援給付金」は3種類|仕組みをおさらい
「年金生活者支援給付金」は、公的年金を受給している人のうち、所得が一定基準以下の世帯に対して支給される国の給付金制度です。
物価上昇などによって生活が厳しくなっている高齢者を支援する目的で、2019年10月の消費税率引き上げにあわせて創設されました。
年金生活者支援給付金制度には、受け取る年金の種類に応じて次の3つの区分があります。
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
いずれも、年金を受け取っている人のうち所得が一定基準以下であることが支給の前提条件です。
この給付金は、公的年金に上乗せして支給される仕組みのため、対象となれば通常の年金振込日に受け取れます。
ただし、すべての年金受給者が対象ではありません。給付を受けるには、前年所得や世帯構成などの条件を満たす必要があります。
また、原則として本人による申請が必要であり、申請していない場合は受給資格があっても支給されません。
そのため、該当する可能性がある方は、届いた請求書や案内通知を確認し、早めに手続きを行うことが大切です。