3. 秋のひと手間でガーデニング代節約!球根を掘り上げる時期と方法

掘りあげたダリアの球根を持っている様子

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3.1 掘り上げ時期

球根を掘り上げるタイミングは、地上部の葉が黄色く枯れ始めた頃が最適。球根が地中で凍結するのを防ぐため、遅くとも初霜が降りる直前の晩秋までに、晴れた日の午前中に作業しましょう。

3.2 掘り上げ作業の手順

球根を傷つけないように、球根から少し離れた場所にスコップを差し込み、周囲の土ごと大きく掘り起こし、土を崩しながら手で優しく球根を取り出します。掘り上げた球根は、茎を根元から少し残してカットし、根も短く切りそろえましょう。

3.3 風通しのよい場所で乾燥

掘り上げた球根は、病原菌やカビの発生を防ぐために、風通しのよい日陰で数日間乾燥させます。よく乾いたら、古い根や枯れた外皮を取り除き、病気や傷のある球根は処分しましょう。

4. お気に入りの花を翌年も咲かせたい!球根の保管の仕方

掘りあげて保管しているダリアの球根

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4.1 最適な保管環境

球根の保管では、温度・湿度・通気性の3点が重要です。湿気が多いと球根がカビて腐敗し、温度が高いと休眠できずに芽が出てしまうことも。直射日光が当たらず、涼しい場所を選びましょう。

4.2 乾燥貯蔵(グラジオラスなど)

比較的乾燥に強い球根植物は乾燥貯蔵が適しています。掘り上げて乾燥させた後、ネットや紙袋などに入れ、風通しのよい軒下や納屋に吊るして保管しましょう。

4.3 湿潤貯蔵(ダリア・カンナ・カラー・グロリオサ・アマリリスなど)

乾燥させすぎると球根がしなびてしまう球根植物は湿潤貯蔵します。掘り上げ後に軽く乾燥させたら、湿らせたバーミキュライト、ピートモス、おがくずなどに球根を埋め、段ボール箱や発泡スチロール箱に入れて保管しましょう。

5. 球根の掘り上げでガーデニング費用をコストダウン

夏~秋にかけて長く庭を彩ってくれた球根植物たちは、冬になると休眠期に入ります。秋の掘り上げは、寒さに弱い球根植物を凍結のリスクから守り、来年の開花期まで養生させるために欠かせない作業。

うまく冬越しさせれば、毎年球根を買い直す費用も節約できます。小さな球根に宿る生命力を大切に守り、また見事な花を咲かせる姿を心待ちにしましょう。