一般的にリスクが大きな株式投資でも、投資して1か月で株価がいきなり半分になったというのはあまり目にしません。

もっとも、1等であれば、当せん金が7億円も出るわけですから、チャレンジしてみる価値はあります。ただ、株式投資にも「10倍株」という言葉があるように、株価が10倍になる銘柄もいくつもあります。

もっとも先に見たように、1枚当たりの最大の当せん金が250万倍ということで、宝くじは「10倍株」どころの話ではありません。宝くじは「250万倍くじ」ともいえなくはないですが、いかんせん払戻率が半分というのが注意点でしょう。

宝くじの目的が「地方財政資金の調達」とされている以上、投資や投機と位置付けるのはおかしく、皆さんの購入代金の半分近くは地方財政に貢献しています。したがって、宝くじは全員に果たされる税金というよりも一部の有志による寄附金とするのが良いのではないでしょうか。結果として、多くの人がその恩恵を享受しているということになります。

【ご参考】宝くじのユニットとは何か

皆さんが購入する宝くじの右端には、「組」と「番号」が表示されていると思います。これらの「組」や「番号」とともに「ユニットXX(XXには数字が入ります)」もあわせて表記されていると思います。ユニットとは、これら「組」と「番号」を取りまとめる一つの塊です。

記事で示した年末ジャンボ宝くじは、前提として「24ユニット」を発売することになっており、その一つのユニットの枚数は2000万枚とされています。

24ユニットを発売するとなると、1ユニットが2000万枚としているので、合計の発売枚数は以下のような計算となります。

2000万枚×24ユニット=4800万枚

また、発売総額は以下のような計算となります。

4800万枚×300円=1440億円

では、なぜ1等が今回のケースであると24本なのでしょうか。

年末でおなじみのシーンでご存知の方も多いかもしれませんが、ダーツで1等の「組」と「番号」の当せん番号を決めたとしましょう。

その当せん番号はユニットごとに存在します。仮に24ユニットすべてが売れれば、各ユニットに当せん番号があるので、1等の当せん本数が24本あるわけです。

もっとも、宝くじに売れ残りがある場合、つまり24ユニットがすべて売れない場合には、当せん本数として24本はないというケースもあります。

こうしてみるとユニットというのは、宝くじの運営者からすると、売れ行きを判断しながら販売枚数や当せん本数を調整できる機能を持っているということが分かります。

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青山 諭志