一昔前とは違い、共働きが主流となった現代。

とはいえ専業主婦が主流だったのもつい最近のことで、現代では片働きや共働き、また共働きでもパートか、フルタイムか、フリーランスかなどさまざまな家族のかたちや価値観が混在しています。

家族のかたちが多様化されたからこそ、入学や進学をしてだんだんとお子さんが学校や園に慣れてくるこの時期、「専業主婦でいようか、それとも共働きになろうか」悩まれる方もいるでしょう。

今回は日本の共働きと専業主婦の世帯数を詳しくみたあとに、現役世代の平均年収も見ていきましょう。

1. 【共働き・専業主婦】世帯数はどれくらい?

共働きが主流といわれる現代ですが、実際にその世帯数はどれくらいでしょうか。

厚生労働省「令和5年版厚生労働白書」より共働き等世帯数の年次推移を見ていきます。

【写真1枚目/全3枚】専業主婦と共働き世帯数の推移。2枚目からは末っ子の年齢別や平均年収もチェック

専業主婦と共働き世帯数の推移

出所:厚生労働省「令和5年版厚生労働白書」

同調査によると、専業主婦世帯と共働き世帯数の推移は以下のとおりです。

1.1 専業主婦世帯・共働き世帯数の推移

  • 1980年:1114万世帯・614万世帯
  • 1990年:897万世帯・823万世帯
  • 2000年:916万世帯・942万世帯
  • 2010年:797万世帯・1012万世帯
  • 2022年:539万世帯・1262万世帯

1980年には専業主婦世帯のほうが多く1000万世帯を超えていましたが、2010年には逆転して共働き世帯が1000万世帯を超えています。

共働き世帯が1000万世帯を超えたのは2007年で、現代では共働きが主流といえるでしょう。

ただ、専業主婦の方のなかでもご自身の希望や適性で専業主婦を選ばれている方もいれば、お子さんが小さい頃は専業主婦だったり、また家庭状況によって専業主婦にならなければならないご家庭などもあります。

次に末っ子の年齢別に見た母の仕事状況も見ていきましょう。