8月15日にひとりで「月額30万円の年金」を受け取れたのはどんな人か【2023年下期ベストセレクション】
2023年度「厚生年金と国民年金」は67歳以下でプラス2.2%へ
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LIMOが2023年下半期にお届けした記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。
(初掲載*2023年8月19日)
老後の生活を安心して送るために欠かせない要素の一つが、年金です。
現役時代における「長い労働」の末に手にする年金は、多くの人の老後の生活費を支える重要な役割を果たしています。
しかし、年金受給額が決まる過程には様々な事情が絡むため、実際の支給額は人それぞれです。
2023年8月15日(火)は、2023年度分の2回目の年金支給日でした。
この日、30万円もの年金を受け取れた人はどんな条件を満たしていたのか見ていきましょう。
1. 「国民年金と厚生年金」の仕組みをおさらい
まずは公的年金のおさらいをしておきましょう。
よく聞く「国民年金(基礎年金)と厚生年金」は、次の図のとおり2階建ての構造をしています。
1.1 1階部分:国民年金(基礎年金)
- 日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入
- 保険料は全員一律で、40年間欠かさず納めれば満額が受け取れる
1.2 2階部分:厚生年金
- 会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
- 加入期間や、収入(上限あり)に応じて保険料や将来の受給額が変わる
もらえる年金は、老齢年金、遺族年金、障害年金があります。
今回は老後にもらえる身近な年金として、老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生年金の受給額に迫ります。
執筆者
千葉工業大学卒業後、株式会社LOFTに入社、その後東京海上日動あんしん生命保険に入社し、4年間保険営業を経験。現在は個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。幅広い世代への資産運用のアドバイスにおいて、バランスを考えた提案が強み。一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)