「貯蓄3000万円」年代ごとに達成する割合はどれくらいか【20歳代~70歳代】
全世帯ではわずか10%強!3000万円の資産を持つ世帯は少ない
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3000万円以上の資産を築く世帯は全年代で10%強、60歳代でも20%程度と少数に留まります。
資産の取り崩しのシミュレーションを踏まえると、3000万円の老後資産があれば、老後に働かずとも生涯余裕のある暮らしが実現する見込みです。
これから年末を迎えるにあたり、支出額が増えるという家庭も多いのではないでしょうか。
この機会に、貯蓄についてしっかりと考えてみましょう。
年代別の3000万円以上の金融資産をもつ世帯割合
令和4年(2022年)の金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」によると、3000万円以上の金融資産をもつ世帯の年代別割合は【図表1】の通りでした。
- 全世代 :11.7%
- 20歳代 :1.2%
- 30歳代 :2.2%
- 40歳代 :4.9%
- 50歳代 :10.8%
- 60歳代 :20.3%
- 70歳代 :18.3%
3000万円以上というと、野村総合研究所の定義では「アッパーマス層」に含まれるなど、一定の資産を築いた世帯とみなされます。
実際には全世代では12%と、一部の世帯しか達成できていない資産規模です。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)