60歳代「貯蓄2000万円達成する世帯」は何パーセントか。「60歳代で貯蓄が減った」理由とは
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近年は老後に向けて2000万円の資産を形成するのが目標の一つとされがちですが、実際のところ60歳代の世帯で2000万円を達成している世帯は少数派です。
収支の状況に関する調査をみてみると、「貯蓄が減っている」と回答する60歳代の方も少なくありません。
今回の記事では、60歳代の貯蓄状況と貯蓄を少しでも増やすための対策についてまとめました。
60歳代「二人以上世帯」の貯蓄額とは。金融資産保有額の内訳
60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額の内訳は以下の通りで、平均は1819万円、中央値は700万円です。
二人以上世帯の老後資産の目安である2000万円を超えている世帯は全体の約29%です。
60歳前半の世帯も含まれているので、この比率がそのまま「老後資産2000万円を築いた割合」とは限りませんが、多くの世帯が金融庁が示した目安である「65歳時点で資産2000万円」を達成せずに老後に入る可能性があります。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリア、転職などをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年6月1日更新)。