70歳代以降「貯蓄ゼロ世帯」の割合とは?「年金だけで生活できないシニア」は何パーセントか
70歳代の貯蓄額「平均と中央値」の差の大きさとは
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物価上昇・インフレがなかなか収まらない現状、70歳代でも現役でお仕事をされている方は増えてきていますが、年金収入だけで余裕のあるご家庭は少ないかもしれません。
平均寿命が伸び、ひとり世帯が増えつつある中で年金世代の実際の生活環境が気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は70歳代のお金事情について詳しく見ていきたいと思います。
1. 70歳代の貯蓄額「平均と中央値」の差の大きさとは
まずは金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」から、70歳以上世帯の貯蓄額を見ていきます。
1.1 70歳・二人以上世帯「貯蓄額」平均・中央値
70歳代・二人以上世帯の貯蓄額平均は1905万円と、2019年世間の注目を浴びた「老後2000万円問題」に届きませんでした。
中央値は800万円と、1000万円を割っており、70歳代の貯蓄の心もとなさが伺えます。
平均は一部の富裕層に影響されますが、中央値はより実態に近い数字であり、貯蓄が「ある人」と「ない人」の格差が大きいことが予想されます。
執筆者
中央大学商学部経営学科卒業後、いちよし証券株式会社に入社。国内外株式、債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約9年間従事する。特に投資信託、債券の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。表彰歴多数。現在は、個人向け資産運用のサポート業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。