おひとりさま「最新の平均貯蓄額」50歳代まで中央値は100万円以下に。老後の必要額もシミュレーション
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」を見る
polkadot_photo/shutterstock.com
高齢化が進行する中で、老後の生活に不安を持つ方も少なくありません。
「人生100年時代」と言われる長寿社会を単身で迎える「おひとりさま」も、珍しくはなくなりました。
老後を迎える前に、老後資金を自助努力で準備する必要があります。
今回はおひとりさまの平均貯蓄額を年代別に解説し、老後生活を支える資産設計の方法を紹介します。
増加する「おひとりさま」世帯、その割合とは
厚生労働省管轄の国立社会保障・人口問題研究所「表7-1 総世帯および世帯の種類別世帯数:1920〜2020年」によると、1960年以降、一般世帯に占める単独世帯の世帯数及び割合は増加傾向にあります。
未婚率の上昇やライフスタイルの近代化や核家族化の増加を背景に、今後も単身世帯は増加すると予想されます。
単身世帯は家族で支え合うことが難しいため、経済的に困窮する可能性があります。
2023年2月1日に公表された厚生労働省「生活保護の被保護者調査(令和4年11月分概数)の結果を公表します」によれば、生活保護受給世帯に占める高齢者世帯の割合は55.4%、そのうち単身世帯が51.2%、2人以上の世帯が4.2%です。
おひとりさま世帯は病気や介護、失業などで家族を頼れない分、将来に備えて貯蓄を用意しておく必要があると言えそうです。
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。