1. 富裕層の定義とは。その資産と割合を確認
まずは野村総合研究所の資料をもとに、日本の富裕層の割合を見ていきます。
上記は預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた「純金融資産保有額」をもとに、「超富裕層・富裕層・準富裕層・アッパー層・マス層」にそれぞれわけています。
つまり、「保有する資産」で富裕層を定義付けていることがわかりますね。
最も多いのは「マス層(3000万円未満)」で4215万7000世帯、その資産は656兆円です。
一方で、富裕層は資産「1億円以上5億円未満」で124万世帯。その資産は236兆円です。マス層との世帯数や資産を比較すると、富裕層の資産の多さがわかるでしょう。
ちなみに「5億円以上」を保有する超富裕層は8万7000世帯。
日本の富裕層の割合は約2%で、およそ50世帯に1世帯になります。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。