60歳代のリアルな就業状況。何歳まで働く?
内閣府の「令和4年版高齢社会白書」によると、60歳代の就業状況は次のようになっています。
「役員を除く雇用者」として働くのは「60~64歳男性」で61.5%、「65~69歳男性」で38.8%です。一方「60~64歳女性」では50.9%、「65~69歳女性」では30.6%となりました。
60代後半でも、約3割の方が雇用者として働いているようです。
それぞれの年代ともに、「自営業主・家族従業者」、そして「役員」(非労働力人口を除く)と続きます。
次に、何歳まで働きたいかを聞いた結果も見ていきましょう。
全国60歳以上の男女に聞いた結果、「収入のある仕事をしている者」のうち、「働けるうちはいつまでも」と考える人が最も多く36.7%を占めました。
次に「70歳くらいまで」(23.4%)「75歳くらいまで」(19.3%)「65歳くらいまで」(11.6%)と続きます。
70歳代までという方が約4割を占め、いつまでもが3割強です。今は引退して悠々自適に過ごす…というよりも、できるだけ長く働きたいと考える方が多いようです。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)