「大卒で入社3年以内に辞める人」事業所規模と業種別の割合とは

同資料より、事業所規模と業種による違いも見てみましょう。

まずは事業所規模別の大卒の就職後3年以内の離職率です。

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況を公表します」(2021年10月22日公表)

上記を見てわかるように、「5人未満」が最も多く平成30年3月卒で56.3%と半分以上。

事業所の規模が大きくなるほど減っていき、「1000人以上」では24.7%です。

これは業務量や業務時間、また給与や福利厚生なども関係しているのでしょうか。

産業別の離職率も確認します。

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況を公表します」(2021年10月22日公表)

全体の合計は平成30年3月卒で31.2%

平成30年3月卒をみると最も多いのは「宿泊業、飲食サービス業」で51.5%とおよそ半数(その他を除く)。次に「生活関連サービス業、娯楽業」(46.5%)「教育、学習支援業」(45.6%)「医療、福祉」(38.6%)。

少ないのは「電気・ガス・熱供給・水道業」(11.1%)「鉱業、採石業、砂利採取業」(11.5%)「製造業」(19.0%)「金融業、保険業」(24.2%)でした。

国税庁の「令和2年分 民間給与実態調査統計」によれば、業種別に平均給与で最も高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」(715万円)「金融業、保険業」(630万円)です。

業種を見ると給与の高さや安定性も関係していることが考えられます。