「最近の若者は…」とは言うが本当はあまり変わっていない離職率
「最近の若者は…」というセリフは、以前はよく耳にしましたが、現在はどうなのでしょうか。
もっとも、その「最近の若者」の行動、ここでいう離職率はいつの時代もそう大きく変わっていないのが実際です。
厚生労働省の資料によれば、昭和62年から平成30年卒までの大卒の3年以内の離職率をみると、特にここ10年くらいは、ざっくり3割を挟んでもみ合いの展開となっています。
また、最近10年の若者よりも、平成10年から18年卒業の場合の方が離職率も高いということが見えてきます。こうした背景は就職氷河期世代とそうでない世代の差があるのかもしれません。
このように、景気の状況などのよっても差はありますが、時代や世代とともにその傾向が極端に大きな変化を示しているかというと必ずしもそうではないと見えます。
こうしてみてくると、「最近の若者は定着しない」というのも必ずしも正しくはなく、むしろ、過去で見ると平均的な水準にあるとすらいえます。
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LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。