猫の腎臓病治療の新たな希望、AIMって?

AIMとは東京大学の宮崎徹教授が発見したタンパク質で“Apoptosis Inhibitor of Macrophage”の頭文字を取ったものです。少し専門的な話になりますが、直訳すると「マクロファージの細胞死を抑制する分子」という意味になり、もともとはマクロファージを長生きさせるためのものと考えられていました。

しかしその後、宮崎先生の研究によりAIMは体内で発生する死んだ細胞などの“デブリ”を掃除するために働くタンパク質であることがわかってきました。マクロファージは「体の中の掃除屋さん」とも言われるようにデブリを貪食し、綺麗な状態を保つために働く細胞です。AIMはそのマクロファージにデブリがある場所を知らせてくれる目印のような働きをすることで、効率よく掃除をするために一役かっているというわけです。