なぜ「2,000円」よりも「1,980円」の方が安いと感じてしまうのか?

まず、1つ目のワナが「端数価格」です。端数価格とは、消費者にお得さを印象付けるための価格のことで、いわゆる「1,980円(イチキュッパ)」などが挙げられます。お得なイメージが浮かぶ980円や2,980円も、そして19,800円もすべて端数価格になっているのです。

心理学において私たちが魅力を感じるのは「2,000円」ではなく、「1,980円」のような端数価格だと考えられています。この事実を知る販売側は価格設定に活かすことで、多くの消費者に安値感を与えているというわけです。

反対に「1,990円」という2,000円ギリギリの値段にしないのは、日本人は音に敏感な民族であり「イチキュッパ」という音が心地よく感じられるため、敢えて2000円から20円引きの「1,980円」にしているとも言われているのです。(※2)

この、端数価格に惑わされない騙されないための方法は、もちろんお米以外にも使えますので、や洗剤、やお肉など色々な買い物の場面で使っていきましょう。役立ちます。

(※2)『マンガでわかる行動経済学 いつも同じ店で食事をしてしまうのは?なぜギャンブラーは自信満々なのか?』著者:ポーポー・ポロダクション サイエンス・アイ新書 SBクリエイティブ