現代の日本では、出世を積極的に望まない人が増えているといいます。労働時間が延びたり責任が重くなったりすることを嫌がる人は少なくありません。上司の姿が自分の将来の理想像だとは思えない人もいるようです。
とはいえ、「出世をすると給与がどのくらい上がるのか」は、気になる点ではないでしょうか。今回は役職別の給与と、どれくらいの人が課長・部長になっているのか見ていきます。
役職別の賃金と勤続年数
はじめに、厚生労働省の「令和元年(2019年)賃金構造基本統計調査」から、企業規模100人以上の正社員における役職別の賃金および勤続年数をご紹介します。
部長クラスの賃金は男女とも60万円を超えています。昇進すればするほど賃金が上がりますが、係長クラスになるまでに20年ほどの年数がかかっています。女性では、部長クラスのほうが課長クラスよりも勤続年数がやや短くなっている点が特徴です。
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。