日韓の過去30年の株価推移

図表1は日本株(日経平均株価)と韓国株(韓国総合株価指数、以下KOSPI)の、過去30年間の推移を指数化して表したものです。

これまで韓国株をフォローしてこなかったこともあり、日本株と韓国株のパフォ-マンスは似たようなものだろうという思い込みがありました。当然日本株のリターンのほうが上回っているはずだという先入観もありました。株式投資にはこの思い込みというやつは大敵なのですが、やはり大敵でした。

実際、韓国株のパフォ-マンスの方が圧倒的に良好です。図表1は、あくまでその国における株価推移を実感してもらうため、あえて為替やインフレは調整していません。あくまで、それぞれの株価指数の推移を現地通貨建てで表したものです。そうした方が、現地での実感がわかるというものです。

日本株は30年前の株価を一度も上回ることなく、当時の約8割の水準をウロウロしていますが、韓国株は約4倍に成長しています。為替調整したとしても、この間、韓国ウォンに対し日本円は約2.3倍の円高。円ベースで換算しても、韓国株は日本株の1.6倍程度になっているわけです。

日本の不動産バブル崩壊は1990年。その直後からの比較ですから、日本は相対的に不利かもしれません。しかしながら、韓国株も94年から98年にかけてはアジア通貨危機等で株価は3分の1になっているわけですが、そこから8倍くらい上昇しているのです。

図表1:過去30年間の日経平均株価と韓国総合株価指数の推移(1990年7月を100としたもの)

出所:各種データより筆者作成(期間:1990年7月末〜2020年7月末、月次)