大人気アーティストの星野源は、2017年からNHKで”おげんさんといっしょ”という自身の音楽番組を持っています。星野源はおげんさんというお母さんに扮して、ゆるい雰囲気のなかでも、音楽についての深いトークを展開し人気の番組となっています。

2018年の紅白では、企画コーナーでおげんさんが登場し「おげんさんは白組紅組どっちなの?」という質問に対し「おげんさんは男でも女でもないけど…紅組も白組も性別関係なく、混合チームでいけばいい」と答えました。

おげんさんらしいゆるい回答ながらも、多様性を認めていく世相を反映した発言は注目を集めました。その人気は衰えず2019年の紅白にも星野源は星野源、そしておげんさんとしても出演。着ていたピンクの衣装には、今年も混合チームでいけばいいというメッセージが込められているのでしょう。

まとめ

紅白歌合戦には、”紅白”という伝統的な対決の様式はもちろん必要かもしれません。けれどLGBTQ、性の多様性が叫ばれる現代、これまでの概念を超えた多様な表現が必要だと、アーティストたちが発信しました。

令和の時代は歌番組はもちろん、私たちの社会のあり方も大きく変化していく必要があるのではないでしょうか。

【参考】
第70回紅白歌合戦
「きよし君にさよなら」紅白の大舞台で見た氷川きよしの覚悟…美し過ぎた熱唱後の投げキッス』スポーツ報知
星野源が演じる“おげんさん“が紅白に苦言?「性別関係なく、混合チームでいけばいいと思う」』ハフポスト日本版編集部

吉永 涼