適度な距離を保つために、同じ土地内の別の家に暮らす「隣居」。そんな隣居暮らしをす
る姑からある日突然届いたLINE。

「お父さんが除草剤撒いたから、しばらく野菜は食べな
い方が良いわよ」

『・・・?』

私はしばらく放心(?)状態になったあと、怒りに震えました。その野菜は、明日知人や友人を招いて行う予定のランチ会で振る舞うために、私が大切に庭先で育てていた、無農薬のパセリやパクチーだったのです。

趣味でお米を作っている義父は、除草剤を撒くのが日課。撒く必要のない私達の庭にまでなんの確認も無く、勝手に除草剤を撒いていたのです…。せめて撒く前に一言言ってくれたら…。義父の余計なおせっかいで、せっかくの無農薬栽培の野菜が台無しになってしまいました。

その他にも、私を悩ませる義父の行動は挙げればきりがなく、
・頼んでいない雨樋掃除をしているかと思ったら、突然カーテンのない天窓から義父が…!
・留守中に家の掃除を義父が勝手に…。
・大切に育てていたガーデニングの木を、義父が勝手に剪定…。

私達夫婦が思い描いていた、距離感を保つための分離型の二世帯生活は、義父には全く理解されないことを痛感しました。

世間では姑の問題行動が取りざたされていますが、実はこのような義父のありがた迷惑な行動に悩む奥さまは、意外と多いのです。息子は結婚して別の家庭を築いているのにも関わらず、義父にその感覚はなく、二世帯や隣居を前提にした「互いに干渉しない生活」を取り入れようとしても、義父には通用せず困っていると言う話は、ママ友の世間話でも良く聞くエピソードです。

昔の古い「嫁像」を押し付け、プライバシーを守らない義父