高等教育を希望する学生や保護者にとっては、進学にかかる費用は大きな関心事項です。
奨学金の制度を利用するか検討をする家庭も数多くあるでしょう。
そこで本記事では、現在募集中の給付型奨学金、そして労働者福祉中央協議会(中央労福協)が2024年10月に公表した、教育費に関する調査結果をご紹介します。
まず初めに、国内最大の奨学金サイト「ガクシー」が紹介している奨学金の中から、「2025年10月・11月締め切り」の給付型奨学金2事業をご紹介していきます。
※今回ご紹介する奨学金の情報は、公開時に締め切りまでが5日以上あるものです。そのため、閲覧時点においては、希望される奨学金の募集がすでに締め切られている場合がございます。また各種情報や条件についても変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
1. 【返済不要・11月締め切りの奨学金】公益財団法人首藤奨学財団「首藤奨学財団 奨学金事業 募集要項(2025年度)」
公益財団法人首藤奨学財団は、将来の医療の発展のためには日々の基礎研究、および医療人材の育成が重要であると考え、創業の地、神奈川県において医療及び医療基礎研究分野の研究を行う学生、および同分野を専攻する学生に対して奨学金事業を行うことを目的として設立されました。
1.1 【返済不要・11月締め切りの奨学金】公益財団法人首藤奨学財団「首藤奨学財団 奨学金事業 募集要項(2025年度)」
【対象の課程】大学,大学院
【応募者の地域条件】埼玉県,神奈川県,石川県,長野県,静岡県,滋賀県,兵庫県,宮城県,岡山県,徳島県,高知県,佐賀県,大分県,沖縄県,茨城県,北海道,千葉県,新潟県,福井県,岩手県,愛知県,京都府,奈良県,鳥取県,広島県,香川県,福岡県,長崎県,宮崎県,山形県,栃木県,青森県,東京都,富山県,山梨県,岐阜県,三重県,大阪府,和歌山県,島根県,山口県,愛媛県,秋田県,熊本県,鹿児島県,福島県,群馬県
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】入学後 2025年9月16日~2025年11月28日
【支給人数】90人
【支給金額/人】70万円を一括給付予定
【支給期間】1回限り
【成績制限】なし
【所得制限】なし
【修学支援制度との併用】可能
【他の給付型との併用】可能(現在奨学金を受給している財団、団体等に併給可否をご確認のうえ、記入欄に必要事項をご記入ください)
【専攻分野】医学部
【専攻分野の詳細】2026 年 4 月の奨学金受給時において、次のすべての要件を満たしていることが必要です。
1 医療及び医療基礎研究分野を専攻、又は研究しているもの。
2 人物・学力に優れ、熱意をもって取り組んでいるもの。
3 他の奨学金との併給可。日本学術振興会特別研究採用者も可。
【資格・条件】ー
【募集団体】公益財団法人首藤奨学財団
【奨学金概要】公益財団法人首藤奨学財団 奨学金事業
2. 【返済不要・10月締め切りの奨学金】公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団「2026年度 コカ・コーラ奨学生【新大学1年生対象】(2026年度)」
公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団は、「心豊かでたくましい人づくり(Healthy Active Life)」を理念とし、2007年6月に設立されました。
設立以来、次世代を担う青少年の育成、とりわけ彼らを取りまく地域社会を力強く支え得る人材の育成を目的として、「環境教育」「奨学支援」「災害復旧・復興支援」を中心に継続して事業を実施しています。
2.1 【返済不要・10月締め切りの奨学金】公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団「2026年度 コカ・コーラ奨学生【新大学1年生対象】(2026年度)」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】2025年9月1日~2025年10月31日17:00
【支給人数】20人
【支給金額/人】144万円月額(2万円)
【支給期間】大学の正規の最短修業年限支給する(6年制学部の学部生には6年間月額2万円を支給する事とする)
【成績制限】ー
【所得制限】ー
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】可能(他の奨学金との併用も可能)
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】大学生
【資格・条件】
以下のいずれの条件にも該当し、人物・学力共にすぐれ、かつ向学心を持つ方を給付対象者と致します。以下の条件に該当する方であれば、国籍に関係なく応募が可能です。また、他の奨学金との併用も可能です。
- 学校教育法による日本国内の高等学校(国立・公立・私立の全日制・定時制・通信制のいずれでも可、中等教育学校の後期課程も可)に在学し、2026年3月に卒業見込の方
- 2026年4月に学校教育法による日本国内の国立・公立・私立のいずれかの大学(夜間学部及びそれに類する学部、学科・通信学部および短期大学を除く)に進学する方
- 環境などのサステナビリティ(持続可能性)に関心を持つ方
- 経済的支援を必要とする方
- 20歳以下であること
【募集団体】公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団
【奨学金概要】2026年度 コカ・コーラ奨学生(給付型)募集要項
いかがでしたでしょうか。
10月・11月締め切りの返済不要の奨学金をご紹介させていただきました。
本記事でご紹介した以外の奨学金の情報を知りたい方は、奨学金情報が数多く掲載されている「ガクシー」のサイトをご確認いただくのもおすすめです。
3. 【教育費】大学生の長子がいる家庭では年間教育費平均127.3万円
文部科学省では、しっかりとした進路への意識や進学意欲があれば、家庭の経済状況に関わらず、大学、短期大学、高等専門学校、専門学校に進学できるチャンスを確保できるよう、令和2年4月から高等教育の修学支援新制度を実施しています。
しかしながら、大学など、大学等の高等教育への公費負担の引き上げを求める声は高止まりの状況です。
そんな中、労働者福祉中央協議会(中央労福協)が2024年10月に公表した「高等教育費や奨学金負担に関するアンケート」の結果についてご紹介します。
調査対象は、日本全体の年齢構成を反映した3000人。特に奨学金利用経験者や、大学生を持つ世帯に重点を置いています。
この調査結果によると、子どものいる人の年間教育費の中央値は28.3万円。長子が大学生の場合の年間教育費は中央値127.3万円となりました。
4. 【教育費】奨学金の利用率は31.2%、貸与型奨学金利用者の借入総額は平均344.9万円
同調査において、奨学金制度の利用状況をみると、「奨学金を利用していた」と答えた人の割合は31.2%。大学卒の利用率は45.2%でした。
また、奨学金利用者のうち、日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金利用者の奨学金借入総額は、平均値344.9万円(中央値312.1万円)となりました。
これは中央労福協が行った過去の同調査調査と比べても、平均・中央値ともに最も高い数字です。
こういった経済的な負担を少しでも軽減するため、近年は返済不要の「給付型」奨学金が、公的なものや民間、企業問わずかなり充実してきています。
経済的な理由で進学を断念することがないように、「給付型」の奨学金を積極的に検討してみてはいかがでしょうか。


