年金生活のシニアを支える公的支援のひとつに「年金生活者支援給付金」があります。

物価高が続く中、低所得の年金受給者を支える目的で、通常の年金に上乗せして支給されるこの制度は、2025年4月から支給額が引き上げられています。

対象となるのは、老齢・障害・遺族基礎年金を受給し、所得が一定基準以下の方です。老齢年金生活者支援給付金の給付基準額は月額5450円ですが、保険料納付期間や免除期間に応じて変動します。

この制度のポイントは、申請しないと受け取れないという点。請求した月の翌月分から支給されるため、対象の可能性がある方は、届いた案内やマイナポータルを確認し、早めに手続きを済ませましょう。

1. 年金生活者支援給付金とは

年金生活者支援給付金は、年金に上乗せして支給される給付金で、以下の3種類があります。

  • 老齢年金生活者支援給付金
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

「老齢・障害・遺族」、それぞれの基礎年金を受給中の人が、公的年金を含めても所得が一定基準以下となる場合に、2カ月に一度、受け取ることができるものです。