総務省が2025年9月5日に発表した7月の家計調査によると、2人以上世帯の消費支出は実質で前年同月比1.4%増の30万5694円となりました。
猛暑による光熱費の増加や、自動車購入の反動増が支出を押し上げた一方で、食料は1.8%減と、コメの高騰を背景に買い控えが目立ちました。
このように生活費のやりくりが難しい状況が続く中、物価高騰対策の一環として、年金受給者を対象に給付金が支給されることはご存知ですか。
- 老齢年金生活者支援給付金:月額4014円
- (補足的老齢年金生活者支援給付金:2116円)
- 障害年金生活者支援給付金:月額5555円
- 遺族年金生活者支援給付金:月額5057円
年額にすると平均約5万円~7万円弱ほど。年金生活者支援給付金は支給要件を満たす限り、継続して2カ月に1度受けとれるため、年金生活者にとって公的年金にプラスアルファの貴重な収入源のひとつとなり得るでしょう。
対象者は、次の年金支給日である10月15日に【年金生活者支援給付金】も同時に振り込まれます。では、この給付金を受け取れるのはどのような人なのでしょうか。
この記事では「年金生活者支援給付金」の支給要件や給付額、申請方法について解説します。
1. 「年金生活者支援給付金」とは?《老齢年金・障害年金・遺族年金》
「年金生活者支援給付金」とは、公的年金を含めてもなお所得の低い世帯を対象とする給付金です。2カ月に一度の年金支給日に、公的年金に上乗せして支給されます。
近年しばしば実施されている「住民税非課税世帯への給付金」などの一時的な支援とは異なり、要件を満たす限り継続して受け取ることができる恒久的な支援制度です。
年金生活者支援給付金は、以下の3つの種類があります。
1.1 年金生活者支援給付金は3種類
- 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
それぞれの支給対象者を確認しましょう。