秋の気配が少しずつ感じられる9月初旬。朝晩の涼しさで気持ち的な余裕も生まれ、家計も少し見直してみようかな…と思う方も多いのではないでしょうか。

特に、定年後や無職の夫婦世帯では、収入が限られる中での暮らし方や貯蓄の使い方が気になるところ。この記事では、シニア世代の家計収支や、貯蓄状況について解説していきます。

老後、どのくらいの生活費が必要なのかを確認しながら、今後の家計管理に役立つ情報をお届けしますのでぜひ最後までご覧ください。

1. 65歳以上の就業者数と就業率

内閣府「令和7年版高齢社会白書」によると、65歳以上の就業者数と就業率はいずれも上昇傾向に。ここでは各年齢層での就業者の割合を男女別に見てみましょう。

  • 65~69歳:男性62.8%、女性44.7%
  • 70~74歳:男性43.8%、女性27.3%
  • 75歳以上:男性17.3%、女性8.5%

「人生100年時代」と呼ばれる長寿時代。平均寿命の延びとともに、働き続けるシニアも増えています。

一方で、65歳で老齢年金の受給が始まり、完全リタイアのタイミングとなる人も少なくないでしょう。