3. 厚生年金と国民年金の平均はいくら?2026年4月分から増額に

厚生労働省の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、厚生年金・国民年金の平均年金月額を確認しましょう。

厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」3/3

厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

3.1 厚生年金の平均年金月額 ※国民年金部分を含む

  • 〈全体〉平均年金月額:15万289円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
  • 〈女性〉平均年金月額:11万1413円

次に国民年金(老齢基礎年金)の月額についても見ていきます。

国民年金「平均年金月額&月額階級別受給権者」

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

3.2 国民年金の平均年金月額

  • 〈全体〉平均年金月額:5万9310円
  • 〈男性〉平均年金月額:6万1595円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万7582円

年金については世帯によって考える必要があり、たとえば「厚生年金の男性平均月額を受け取る夫」と「国民年金の女性平均月額を受け取る妻」の夫婦世帯の場合、二人分の年金受給額は平均で月額22万7549円となります。

また、実際には自身の年金見込み額を把握することが大切でしょう。

なお、年金額は毎年度改定となります。2026年度は前年度比で増額となり、4月分から年金は増えましたが、マクロ経済スライドの調整により物価高ほどは増えていません。

このように物価高は年金でまかなえないのが現状です。老後についてはさまざまな状況を想定して備えたいものです。

4. まとめにかえて

老後資金について考える際、まずは自身の年金見込み額の確認をしたいですが、あわせて「手取りはいくらか」も確認したいところです。老後も基本的には税金や社会保険料の支払いがありますから忘れないようにしましょう。

また、70歳代の貯蓄額の平均値や中央値を紹介しましたが、必要な貯蓄は世帯によって異なります。

例えば厚生年金を多くもらえるうえ、支出も平均より少ない世帯は、それほど多く貯蓄がなくても生活していける場合もあるでしょう。

一方で、年金受給額が平均値より少なく、支出もそれなりにあるという世帯は、貯蓄を多めに蓄えておく必要があるかもしれません。

このように世帯によって最適な貯蓄額は異なるため、しっかりとシミュレーションしてどの程度蓄えておくか検討してみましょう。

いずれにしても早くから調べ、備えることで、老後の生活も変わるでしょう。これを機にご自身の老後について考えてみてくださいね。

参考資料

宮野 茉莉子