4. 私立大学の授業料平均額は95万9205円 国立大学標準額は53万5800円だが近年増額する大学が増加

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記事の内容にちなみ、日本の私立大学の授業料について解説します。

文部科学省の最新調査「私立大学等の令和5年(2023年)度入学者に係る学生納付金等調査結果」によると、私立大学(学部)における初年度の授業料の平均額は、95万9205円でした。2021年の前回調査より、3%の増加となっています。

入学料は24万806円、施設設備費は16万5271円で、授業料、入学料、施設設備費、実験実習料等の総計である、初年度学生納付金等は147万7339円でした。

国立大学では授業料の標準額は53万5800円、入学金の標準額は28万2000円と定められています。各標準額は120%を上限に増額可能で、東京大学や東京工業大学、一橋大学などが増額に踏み切っています。

公立大学では2023年度調査の平均額で、授業料が53万6191円、入学金が37万4371円でした。

国立大学が授業料を値上げしてもなお、私立大学との授業料差は大きいのが現状です。

参考資料

中井 里穂