7. 【8月初めて受け取る方へ】「年金額改定通知書」「年金振込通知書」の見方

「『年金額改定通知書』『年金振込通知書』(年金受給者用:はがきサイズ)」について、その中身を確認しましょう。

日本年金機構「『年金額改定通知書』『年金振込通知書』(年金受給者用:はがきサイズ)」

日本年金機構「「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)」

出所:日本年金機構「『年金額改定通知書』と『年金振込通知書』(年金受給者用:はがきサイズ)」

「『年金額改定通知書』『年金振込通知書』(年金受給者用:はがきサイズ)」では、「年金額改定通知書」部分で2025年度の「国民年金(基礎年金)と厚生年金保険の年金額の合計額(年額)」が確認できます。

「年金振込通知書」部分の「年金支払額」欄では1回に支払う年金額(控除前)を、「控除後振込額」では年金額から社会保険料等(社会保険料、所得税額および復興特別所得税額、個人住民税額および森林環境税額)を差し引いたあとの振込金額を、それぞれ確認することができます。

8. 次回の年金は8月支給 2カ月単位でのやりくりを意識して

年金は毎月ではなく、偶数月に2カ月分がまとめて支給される仕組みです。はじめのうちは、生活費のやりくりに戸惑う方も少なくありません。

2025年度は支給額が1.9%引き上げられ、6月分から新しい金額が反映されています。国民年金を満額で受け取る場合は月6万9308円、夫婦2人での厚生年金は23万2784円が目安となります。

ただ、年金生活に入ったばかりの方の中には、振り込まれた金額を「1カ月分」と思い込み、使いすぎてしまったという声もあります。現役時代のような毎月の収入とは異なるため、支出の管理にはより一層の注意が必要です。

毎月の支出を2か月単位で調整することや、予備費を取り分けておくことなど、あらかじめルールを決めておくと安心です。新しい生活リズムに合わせてお金の使い方を整えていくことが、無理のない年金生活につながるかもしれません。

参考資料

三石 由佳