4. タンス預金で知っておきたいポイント(3)災害や盗難で失うリスクがある
現金のまま自宅で保管するタンス預金は、災害や盗難で失うリスクと隣合わせです。
セキュリティ性の高い金庫に保管していたとしても、災害大国の日本では水害などによって流されてしまうリスクもゼロではありません。
たとえば、通帳やキャッシュカードであれば再発行することができますが、一度失った現金を取り戻すのは相当難しいといえるでしょう。
大切な資産をきちんと守るためには、現金で保管する金額は必要最低限にしておくことがおすすめです。
5. タンス預金は必要最低限の金額にすることがおすすめ
旧紙幣は通貨としての効力を持ち続けていますので、そのままタンス預金として保管していても問題はありません。
ただし、タンス預金には物価上昇による目減りや盗難・災害などで失うリスクがあり、資産を守る手段のはずがかえってその価値を失ってしまう可能性もあります。
「突発的な出費に備えたい」などの理由でタンス預金を行う場合は、想定される必要最低限の金額に留め、残りは銀行預金に預けることなどを検討してみましょう。
参考資料
- 総務省「2020年基準消費者物価指数全国2025年(令和7年)5月分」
- 日本銀行「これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか?古いお札を持っていますが、現在も使えますか?」
- 国立印刷局「2024年7月3日 お札が変わりました」
椿 慧理