2. タンス預金で知っておきたいポイント(1)将来的に不便な思いをすることがある
旧紙幣はお札としての効力を失ったわけではありませんが、新紙幣の発行から時間が経つにつれて流通で不便な思いをすることもあるかもしれません。
たとえば、1958年~1986年まで発行されていた聖徳太子がデザインされた一万円札は、通貨としての効力はあるものの、自動販売機やセルフレジなどで使うことは難しいといえます。
現在旧紙幣で行っているタンス預金も今すぐ困ることはないものの、将来使おうとしたときにシーンが限られる可能性があることを留意しておきましょう。
3. タンス預金で知っておきたいポイント(2)物価の上昇によって価値が目減りする
タンス預金を行うときに特に注意したいのが、物価上昇による影響です。
近年日本では物価上昇が進んでおり、スーパーやコンビニなど普段の買い物でも「モノの値段が上がった」と実感することも多いのではないでしょうか。
総務省の消費者物価指数によると、2025年5月の総合指数は2020年を100としたときに111.8となっており、この5年間で大きく物価が上がっていることが分かります。
物価が上がると、お金の価値は実質目減りしてしまう特徴があります。特にタンス預金では利息などが得られませんので、現金のまま保管しておくことで物価上昇の影響を大きく受けてしまう点に注意が必要です。
マイナス金利の解除以降、銀行預金の金利も少しずつ上昇しているため、一部は銀行預金に預けて利息を受け取ることを検討してよいかもしれません。