お金に困る人の特徴として、自分磨きが好きなことも挙げられます。これはコンプレックスによるものが多く、自分のコンプレックスを隠すために、色んなことに手を出してしまいがち。自分磨きをすることで、自分のネガティブな部分を埋めようとするのですが、ネガティブな部分が見つかれば見つかるほど「やらなきゃ!」と思うことが増えてしまい、結果的に多くの習い事や通信講座、セミナーや研修に手を出してしまってどれも実ることがないまま終わってしまうことも。

「自分磨き」にお金を使ってしまうという人も、その「自分磨き」がきちんと身についてネガティブな点が解消されれば浪費でも無駄遣いでもありません。もし、「自分磨き」ばかりしていてお金がないということに心当たりがある人は、意志を強くもって、1つのことをやりきってから次に進むというやり方で着実に身に着けていくようにしましょう。そうすれば、浪費ではなくなって自分のためのお金になるのです。

また、浪費癖がある人によく見られる傾向として、「興味・関心が幅広い」ことがあります。簡単に言ってしまえば、いろいろなことに興味があって、いろいろなことを「楽しそう!」と思う人ということです。こういう人は多趣味になりやすく、お金を使う場面がほかの人よりも多いのが特徴。しかも分散してお金を使っているので、お金を使いすぎているという意識も希薄になりやすく、全体として薄い趣味になってしまうこともあるでしょう。

モノを買うことが好き

たとえば、ストレス解消に「お買い物」をする人。典型的な浪費家のパターンですね。ストレスが溜まるとついお金を使いすぎてしまうという人も多いと思います。しかし、基本的にはストレスが大幅に減って、ストレス解消しなくていいという時が来るのはなかなかないことです。

会社でのストレスは職場を変えたり、部署を異動になったりしない限り、なかなかなくならないでしょうし、ストレスの解消方法を変えるほうが無駄遣い予防には効きますね。ストレスを買い物で解消しようとせず、スポーツや友達とのおしゃべりなど、もう少し上手に解消できる方法を模索してみてください。

また、買い物ばかりしていると、日々の出費に対する危機感が希薄になってしまう可能性も。簡単に言ってしまえば、小さい買い物を毎日しているからこそ、買い物に慣れてしまって「お金を使う」ことに対する抵抗感が薄らいでしまうのです。そうなってしまうと、お金を使うことに歯止めが利かなくなってしまいます。ストレス解消や暇つぶしで買い物に行くのではなく、きちんと事前に購入するものを決めて目的意識をもって買い物へ行くことをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。なぜ毎月家計が苦しいのかと言われても、自分では「こうだからです」とはっきり答えられる人はなかなかいないと思います。それは、普段の生活の中で自分が何気なくしている行動に原因があることも多いから。何気なくやっていることに問題があるのではと気が付くことはとても大変なんですよね。これを機にぜひ一度、自分の普段の行動をチェックしてみてくださいね。

大塚 ちえ