4.2 すでに年金を受け取っている人の申請方法
すでに年金を受給している方でも、新たに年金生活者支援給付金の支給要件を満たした場合、毎年9月以降に「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が郵送されます。
こちらも必要事項を記入し、指定された期限までに返送することで申請が完了します。
なお、一度給付金の受給が認められた方で、翌年以降も支給要件を満たしている場合は、基本的に再申請の必要はありません。
4.3 請求期限があるので要注意
原則として9月30日までに請求書を提出すれば、2025年10月分から給付金を受け取れます。
期限を過ぎた場合も手続きは可能ですが、2026年1月6日までに提出しなかった場合、請求した月の翌月分からの支払いとなります。
その場合、2025年10月分から2026年1月分までの年金生活者支援給付金は受け取れないため、なるべく早めに手続きを行いましょう。
5. 【まとめ】給付金を知って、年金生活を少しラクに
年金生活者支援給付金は、年金だけで生活するのが難しい人にとって大切な支援制度です。
2025年度は物価上昇を受け、老齢・障害・遺族いずれの給付金も前年度比140~175円の増額となり、負担軽減の一助となります。
ただし、給付を受けるには所得制限等の条件を満たす必要があり、さらに「申請」が必要です。対象となる可能性がある方は、日本年金機構から届く書類に注意し、期限内に申請を済ませることが重要です。
少額でも継続的に支給される給付金は、今後のインフレや医療費増加に備える手段にもなり得ます。この制度を活用し、少しでも安心できる老後生活を築いていきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
- 日本年金機構「老齢基礎年金を新規に請求される方の請求手続きの流れ」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金請求手続きのご案内(令和6年度)」
加藤 聖人