「富裕層」といえば、値段を気にせずにショッピングを楽しんだり、旅行をしたりといったイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

元銀行員である筆者は多くの富裕層の方々とお会いしてきました。

惜しみなくお金を使っているような先入観がありましたが、徹底して節約をしている方が多かったことに驚いたことを思い出します。

「お金持ちの人たちは、お金を大切にしているからお金持ちなのだ」と納得しました。

本記事では、銀行員時代に筆者が出会った「富裕層」の方々の節約マイルールをご紹介します。富裕層に1歩ずつ近づくためのヒントにしていただければと思います。

1. そもそも「富裕層」の定義とは?

まずは、そもそも何をもって「富裕層」と呼ばれるのかについて確認しておきましょう。

野村総合研究所の調査データによると、「富裕層」は純金融資産が1億円以上5億円未満の世帯、「準富裕層」は5000万円以上1億円未満、「超富裕層」は5億円以上の世帯として定義されています。

ここで注目すべきは、年収ではなく、手元にある金融資産の保有額で「富裕層」が定義される点です。

1億円を超える資産を持つ「富裕層」以上の世帯は全体の約2%に過ぎず、非常に限られた存在であることが分かります。

筆者が出会ってきた「富裕層」もこの上位2%に属する方であり、次に、彼らが実践している「節約マイルール」について詳しく見ていきます。