老後はどのような生活を送りたいのか、理想の形は人それぞれです。
いつまで働き続けるのかも悩ましいですね。
すでに仕事を引退して年金生活に入っているシニアは、どのような収支で過ごしているのか気になります。
実は金融経済教育推進機構(J-FLEC)の調査によると、60歳代の借入金残高は838万円、70歳代の借入金残高は933万円となっています(※いずれも借入金がある世帯の平均値)。
老後の備えを考える上で、長期的なマネープランがとても重要になります。
公的資料を参考にしながら、それぞれの計画を考えていきましょう。
1. 【60歳代】借入金残高の平均は838万円
金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、60歳代の借入金残高は838万円、70歳代の借入金残高は933万円でした。
もっとも多いのは30歳代の2021万円なので、主に住宅ローンの借り入れを行い、徐々に減っている様子がわかります。
60歳代に着目すると、割合として多いのは50万円未満の16.2%です。次は200~300万円未満の12.6%。その後、300~500万円未満と1000万円~1500万円未満が同率で10.8%となっています。
なお、借入金がない世帯も含めた全体の平均では、60歳代が129万円、70歳代が73万円です。
65歳以上ですでにリタイアを迎えた世帯において、家計収支はどのようになっているのでしょうか。