シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はイタリアンファミレス「サイゼリヤ」の2018年9月に関する月次動向及び過去実績動向、過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうであったか

サイゼリアが2018年10月2日に発表した「サイゼリア」の既存店売上高は対前年同月比98.7%とマイナス成長となりました。

またその内訳として、客数は同98.0%、客単価は同100.7%。客数はマイナス成長であるものの、客単価は若干ではあるがプラス成長となりました。

今期の既存店動向の振り返り

2019年8月期はこの9月からスタート。

ちなみに2018年8月期を振り返ると、2017年10月、2018年1月、2月、4月から8月までマイナス成長となり、対前年同月比で100%を割っています。

既存店売上高のマイナス成長の背景としては主には客数が対前年同月比で100%を割っていることによります。今年度は客数がしっかりと伸びてくるかどうかには注目が集まりそうです。

過去1年の株価動向はどうか

最後に、同社の過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

過去1年では大きく言えば右肩下がりの株価動向といえます。一時は4000円を目指そうかという展開も期待されましたが、現在は2000円台となっています。

今後の注目点としてはここまで見てきた既存店動向に加えて、新規出店のペースが上がっていくかどうかといえます。

青山 諭志