株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続落、TOPIXも1,800ポイント割れ

2018年10月5日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,783円(▲191円、▲0.8%) 3日続落
  • TOPIX 1,792.6(▲8.5、▲0.5%) 3日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,021.9(▲22.6、▲2.2%) 大幅続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:536、値下がり銘柄数:1,506、変わらず:68
  • 値上がり業種数:8、値下がり業種数:25
  • 年初来高値更新銘柄数:27、年初来安値更新銘柄数:35

東証1部の出来高は14億8,905万株、売買代金は2兆7,768億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。特段のニュースはありませんでしたが、NY市場の大幅安を受けた利益確定売りが優勢となりました。一方で、米国の雇用統計発表を見極めたいとする模様眺めムードも強く、やや盛り上がりに欠けた商いとなったようです。

それでも、売買代金は2兆8,000億円に迫るレベルを維持しており、閑散相場という状況ではありませんでした。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏での値動きとなりました。ただ、寄り付き直後に一時▲245円安まで売られましたが、前場の半ばには一時▲47円安まで盛り返す場面も見られました。後場に入って再び下げ幅を拡大したものの、下押しすることはなく、相応に底堅さも見せたようです。

結局、終値は3日続落となり、この3日間での下落幅は約▲487円になっています。

なお、TOPIXも同じような値動きで3日続落となり、終値では9月20日以来の1,800ポイント割れとなりました。

東証マザーズ総合指数は大幅続落、売買代金は3日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は6,142万株、売買代金は901億円となりました。出来高は前日より増えましたが、売買代金は減少しています。新興市場でも模様眺めムードがやや強まり、売買代金は3日連続で1,000億円を下回りましたが、こちらも閑散という状況ではありませんでした。

ただ、利益確定売りも嵩んだため、総合指数は大幅下落となる続落で引けました。まだ1,000ポイント割れという状況ではありませんが、今後は個人投資家の物色意欲が継続するのかが注目されましょう。

東京エレクトロンが大幅安、ユニー・ファミマHDは急騰で年初来高値更新

個別銘柄では、主力大型株が総じて大幅安となり、とりわけ、TDK(6762)、村田製作所(6981)、アドバンテスト(6857)、SUMCO(3436)など電子部品株や半導体関連株の下げがきつく、東京エレクトロン(8035)は年初来安値を更新しました。

また、自動車株ではスズキ(7269)が大幅下落となり、安川電機(6506)やコマツ(6301)など機械株も売られています。

その他では、資生堂(4911)が大幅安となり、シャープ(6753)は年初来安値更新となったのが目を引きました。

一方、前日に上期決算予想の上方修正を発表したユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が一時+6%超高の急騰となって年初来高値を更新し、ローソン(2651)も大幅上昇となり、セブン&アイ・ホールディングス(3382)も取引時間中に高値更新となりました(終値は下落)。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株が値を上げ、野村ホールディングス(8604)など証券株も堅調に推移しています。

その他では、東京電力ホールディングス(9501)など電力株が買われ、任天堂(7974)も小幅上昇となりました。

新興市場では、時価総額が最大のメルカリ(4385)が大幅安となり、ユナイテッド(2497)やサンバイオ(4592)も大幅下落となりました。また、ソウルドアウト(6553)やマネーフォワード(3994)も大きく値を下げていますが、年初来安値を更新した銘柄はほとんど見られなかったようです。

一方、メタップス(6172)が値を上げ、ZUU(4387)も小幅反発となりました。

葛西 裕一