株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、連日で年初来高値を更新
2018年10月1日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 24,245円(+125円、+0.5%) 続伸
- TOPIX 1,817.9(+0.7、+0.04%) わずかに続伸
- 東証マザーズ総合指数 1,074.9(▲2.5、▲0.2%) 小幅反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:958、値下がり銘柄数:1,079、変わらず:68
- 値上がり業種数:16、値下がり業種数:17
- 年初来高値更新銘柄数:67、年初来安値更新銘柄数:14
東証1部の出来高は12億1,087万株、売買代金は2兆4,411億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。特段のニュースはありませんでしたが、円安進行等を手掛かりに、リスクオンモードが継続しました。
ただ、週初ということで模様眺めムードも強まり、売買代金は2兆5,000億円を下回る水準に止まっています。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。寄り付き直後は先週末終値近辺の値動きとなりましたが、その後は上げ幅を拡大し、前場の終盤には一時+186円高(年初来高値を更新、約26年10カ月ぶりの高値水準)まで上昇する場面が見られました。その後はやや上値が重くなりましたが、続伸で引けています。
なお、TOPIXも同じような値動きで続伸となりました。しかしながら、マイナス圏に沈む時間も多く見られ、最後はかろうじてプラスを維持した状況となっています。
東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は4日連続で1,000億円を上回る
東証マザーズの出来高は6,222万株、売買代金は1,021億円となり、いずれも先週末より減少しました。減少はしたものの、売買代金は4日連続で1,000億円を超えており、週初だったことを勘案すれば、相応の商いだったと見ていいでしょう。
ただ、一部銘柄の利益確定売りなどによって総合指数は小幅下落となり、反落で引けています。今後は個人投資家の物色意欲が継続するのかが注目されましょう。
リクルートHDやセコムなど年初来高値を更新、SUBARUなど自動車株は軟調な値動き
個別銘柄では、主力大型株は概ね上昇しましたが、リクルートホールディングス(6098)、セコム(9735)、花王(4452)、NTTデータ(9613)、トレンドマイクロ(4704)、塩野義製薬(4507)、中外製薬(4519)、キッコーマン(2801)など年初来高値を更新したのは、そのほとんどがディフェンシブ銘柄となりました。
また、電機セクターでは、富士フイルムホールディングス(4901)や横河電機(6841)などが大きく値を上げて年初来高値更新となっています。
その他では、任天堂(7974)が大幅高となり、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株も堅調に推移しました。
一方、円安にもかかわらずトヨタ自動車(7203)やホンダ(7267)など自動車株が軟調に推移し、とりわけ、新たな不適切検査報告が公表されたSUBARU(7270)が大きく値を下げました。
また、ハイテク株に下落が散見され、NEC(6701)、富士通(6702)、ソニー(6758)などが大幅下落となり、シャープ(6753)は年初来安値を更新しています。
新興市場では、そーせいグループ(4565)やアンジェス(4563)が大幅安となり、CYBERDYNE(7779)も大きく値を下げました。また、時価総額が最大のメルカリ(4385)も大幅下落となっています。
一方、ZUU(4387)が大幅高となり、先週末に新規上場のフロンティア・マネジメント(7038)はストップ高で引けました。
葛西 裕一