2月14日は2025年はじめての公的年金支給日でした。現役世代の人たちにとって、年金は「ずっと先のこと」かもしれません。しかし、年金収入だけで生活費をカバーできない場合には、別の収入を得るか、資産を取り崩して補填する必要があります。そして、これらは現役である「いま」準備しなければいけません。
将来、自分が受け取れるであろう見込年金受給額は「ねんきん定期便」で確認できます。
本記事では、ねんきん定期便の見方を解説していきます。
1. 毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」とは?
「ねんきん定期便」とは、日本年金機構から毎年、誕生月(誕生日が1日の場合は前月)に送られる、公的年金に関する重要なお知らせです。
ねんきん定期便には、これまでの保険料納付実績や、今後受け取る予定の年金見込額など、年金に関する詳細な情報が記載されています。
なお、ねんきん定期便は、年齢によって送付形式が異なり、「35歳、45歳、59歳」の人には封書、それ以外の人にはハガキ型の定期便が届きます。
次章では、一例として「50歳未満(35歳・45歳以外)」のねんきん定期便の見方を確認していきましょう。
2. ねんきん定期便の見方(50歳未満の場合)
ハガキ型の「ねんきん定期便」には、年金に関する情報が「裏面」と「表面」に分かれて記載されています。
表面・裏面それぞれの「必ず確認したい項目」について見ていきましょう。
2.1 「表面」で確認したい:ねんきん定期便の項目6つ
ねんきん定期便の表面で確認すべき重要な項目は、以下の6点です。
- a:照会番号:年金に関する問い合わせをする際に使用する番号
- b:これまでの加入実績に応じた年金額(昨年):昨年お知らせした年金額を表示
- c:これまでの加入実績に応じた年金額(今年):「ねんきん定期便」の作成時点の年金加入実績に応じて計算した年金額を表示
- d:国民年金(第1号・第3号)納付状況:納付済の期間や未納、猶予などを記載
- e:加入区分:加入している年金区分を表示(例 厚生年金保険、厚生年金基金など)
- f:標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額:厚生年金額を決定するための金額
2.2 「裏面」で確認したい:ねんきん定期便の項目5つ
ねんきん定期便の裏面で確認すべき重要な項目は、以下の5点です。
- h:これまでの保険料納付額(累計額):年金保険料の納付合計額が年金の種類別に表示
- i:これまでの年金加入期間:年金の種類別に加入期間を表示
- j:これまでの加入実績に応じた年金額:表面に記載されている「これまでの加入実績に応じた年金額」の内訳
- k:お客様へのお知らせ:状況に応じて年金に関する個別の情報を表示
- l:ねんきんネットへのアクセスキー:ネットで年金情報を確認する際に必要なアクセスキー
以上の表面6項目、裏面5項目、合計11項目は、必ずチェックしておきましょう。
また、ねんきん定期便に記載されている内容は、ねんきんネットからも確認することができますので、オンラインでの確認も活用してください。
3. ネットから年金見込額が確認できる「ねんきんネット」とは?
「ねんきんネット」とは、年金に関する情報をオンラインで確認したり、各種手続きを行うためのサービスです。
「ねんきん定期便」は年に1回の送付ですが、「ねんきんネット」では、年金記録を24時間いつでも確認できます。
ただし、「ねんきんネット」の利用には事前登録が必要です。
登録は、ねんきん定期便の裏面に記載されている「ねんきんネットへのアクセスキー」を使って行えば、ユーザーIDを即時に取得することができます。
また、マイナンバーカードをお持ちの方は、「マイナポータル」からも年金情報を確認することが可能です。
4. まとめにかえて
本記事では「ねんきん定期便」について解説をしました。
「公的年金」は老後生活の大切な柱です。年金について理解を深めることは老後資金準備の一助となるでしょう。
将来受給できる年金額を把握することで、年金以外にどれくらいの資金を準備すればいいのかも見えてきます。
2024年から新NISA制度が始まりました。税制優遇制度を活用した資産運用で老後資金を準備する方も増えています。
ご自身に合った方法を見つけて、早めに老後資金づくりを始めていきましょう。
参考資料
- 日本年金機構「「ねんきんネット」によるご自身の年金記録の確認」
- 日本年金機構「「ねんきん定期便」とは何ですか。」
- 日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」
- 日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和6年度送付分)」
立野 力