3. 「住民税非課税世帯」に該当する年収の目安
住民税非課税世帯になる年収の目安は、住んでいる自治体によって変わる可能性があります。
例えば、東京都港区では以下の年収が目安となります。
- アルバイトやパートの給与収入が100万円以下
- 65歳以上で年金受給のみの人は、年金収入が155万円以下
- 65歳未満で年金受給のみの人は、年金収入が105万円以下
- 不動産収入等所得がある人は、収入から必要経費を引き、合計所得が45万円以下(令和2年度まで35万円以下)
65歳以上で年金受給のみの方は155万円以下となるので、給与所得者などに比べて基準額が高くなります。
4. 住民税非課税世帯はどのくらいある?2022年と2023年を比較
厚生労働省の「国民生活基礎調査」から、各年齢層の住民税非課税世帯の割合を見てみます。
- 29歳以下:2022年29.7%→2023年32.7%
- 30~39歳:2022年9.2%→2023年11.9%
- 40~49歳:2022年9.2%→2023年10.0%
- 50~59歳:2022年11.3%→2023年13.5%
- 60~69歳:2022年19.2%→2023年21.6%
- 70~79歳:2022年34.9%→2023年35.8%
- 80歳以上:2022年44.7%→2023年52.5%
- 65歳以上:2022年35.0%→2023年38.1%
- 75歳以上:2022年42.5%→2023年49.0%
60~80歳代にかけて割合が高くなっていますが、65歳以上になると年収の基準が155万円以下に上がることや、現役時代よりも収入が減少することなどが主な要因と考えられます。
また、2022年と2023年を比較すると、すべての年代で住民税非課税世帯の割合が増加していることがわかります。