みなさんは将来「年金」をどれくらい受給できるか把握していますか。将来受給できる年金額はねんきん定期便で確認できます。
「年金」は私たちが老後生活を送るうえで重要な資金です。老後資産の柱と言っても過言ではないでしょう。
そんな年金ですが、将来受給できる金額は働き方や所得によって大きく異なります。
そこで今回は年金制度についておさらいをしながら、厚生年金で月額15万以上の年金を受給している世帯が全体の何%なのかを検証していきます。
働き方ごとの「モデル年金額」も一覧表で見ていきましょう。
1. 厚生年金と国民年金の加入者とは
そもそも公的年金には厚生年金と国民年金があり、国民年金しか加入していない人もいます。この場合、「月額15万円」の年金受給を目指すのは難しいでしょう。
まずは年金制度の加入者をおさらいします。
1階部分に位置する国民年金には、20歳以上60歳未満のすべての人が原則として加入します。
保険料は一律で、40年間未納なく保険料を納めれば老齢基礎年金を満額受け取ることが可能です。
ただし、国民年金加入者は第1号被保険者～第3号被保険者まであり、国民年金保険料を単体で納める必要があるのは第1号被保険者のみとなります。
- 第1号被保険者：学生や自営業、無職など
- 第2号被保険者：会社員や公務員など
- 第3号被保険者：第2号被保険者に扶養される配偶者
続いて厚生年金には、第2号被保険者が国民年金に上乗せして加入します。
保険料は報酬比例制となっており、加入期間や年収に応じて将来受け取れる厚生年金の月額が変動するのが特徴です。
厚生年金と国民年金から支給される老齢年金について、「モデル年金」を見ていきましょう。
