2. 大学の図書館に問い合わせてみると…

@nonNoiseさんはまず、武蔵工業大学の現在の大学名である「東京都市大学」の図書を調査。すると、この本は登録されていないことがわかりました。

しかし同時期の同著者の本は並んでおり、なんらかの理由で欠番になった可能性があるよう。そこで図書館に問い合わせのメールを送ってみると、図書館からは以下の回答が。

@nonNoiseさんがAmazonで購入した本は大学で除却されたのちに再流通されたもので、盗難等ではないとのことです。

除却された本は通常、ラベルを剥がすか、「除却」「除籍」などの印を押して再流通されます。しかし今回のケースは、書籍引取業者がその作業を行わずに再流通させてしまったようです。

手元の書籍が盗難品でないことを知った@nonNoiseさんは、「借りパクでも盗難品でもなく、今日から君はウチの本だ!良かった良かった」と綴りました。

3. 「ちゃんと確認とるの偉い」「同じ経験したことある」との声も

図書館のラベルが貼られた古本にまつわるエピソードが投稿されると、ポストには8700件を超えるいいねが寄せられました。

投稿には「こういうこと、あるんですね」「ちゃんと確認とるのとても偉い」「ちゃんと問い合わせて答えが出たのもすっきり」といったコメントが続出しています。

また、「私もそのような古本を買ったことがあります」「たまに出てくるよね、元図書館にいた本」と同様の経験をした人のコメントも。

除籍処理漏れの図書が古本として再流通してしまうことは、どうやらまれにあるケースのようですね。

4.  二人以上の世帯の「書籍・他の印刷物」の消費支出は3056円

図書館の除籍本が話題となったことに関連し、ここからは「書籍・他の印刷物」の消費支出を紹介します。

総務省統計局が公表した「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、二人以上の世帯の消費支出は、1か月平均29万3997円(2023年)。

「教養娯楽」にかける月平均金額は2万9765円で、そのうち「書籍・他の印刷物」の消費支出は3056円でした。

いかがだったでしょうか。今回は、Xで話題になっている図書館の除籍本を紹介しました。

参考資料

小野田 裕太