【日経平均株価考察】「トランプ相場」は終了か。日本株も上値が重い展開へ

2. 3万8000円が下値サポートになり、もみ合う動き

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線付近でもみ合う動きが続いています。レンジの上値は4万円、下値は3万8000円といったところです。4万円に近づくと売られ、3万8000円に近づくと買われるという動きが続いています。

今後の展開はどうなるでしょうか。しばらくは方向感の出しづらい動きが続きそうです。4万円を超えると史上最高値の7月11日の高値（4万2426円）も見えてきます。逆に、3万7500円付近を割り込むようであれば、大きく調整する可能性もあります。移動平均線が収れんしているような局面では、ローソク足の実体が、これらの上にあるか下にあるかはあまり重要ではありません。短期的な動きに振り回されないようにしたいものです。判断が難しいところです、レンジをどちらかに抜けてから出動しても遅くはないでしょう。

 

参考資料

• 日本経済新聞　日経平均株価

下原 一晃