4. まとめにかえて
今回は「年金生活者支援給付金」の支給要件や給付額を整理し、今のシニア世代が受け取る年金額についても見てきました。
止まらぬ物価上昇をかんがみ、国や自治体による各種支援策が展開されています。最近発表された「39兆円の経済対策」も物価上昇を考えてのことです。
物価高騰が続く中、政府は様々な経済対策を打ち出します。しかし、知らないではせっかく新たに打ち出された政策も無意味になってしまうかもしれません。
お金はいつの時代でも生活と切り離すことができない問題です。日本は金融に対して学ぶ機会が少なく、「お金」に対して「難しい、分からない。」で済ましてしまう方が多いように感じます。
しかし、老後問題は自分自身の問題です。どのように準備するかで、老後の過ごし方は大きく変わります。今はiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)やNISAといった税制優遇制度も拡充されています。自分にあった方法を検討することは大切なことです。
5. 【ご参考】年金に関する疑問や不安を解消!よくある質問を解説
「年金って難しそう…」と感じている人は、多いのではないでしょうか。でも、基本のポイントを押さえると、意外とシンプルなのです。ここでは、年金についてよくある疑問について、わかりやすくお答えしていきます。
5.1 年金の仕組みってどうなってるの?
まず、日本の公的年金は「2階建て」構造です。下の階が「国民年金」、その上に「厚生年金」があるイメージです。
国民年金
国民年金は、20歳から60歳未満の全員が加入対象。特に自営業やフリーランスの方がメインです。
毎月決まった金額を支払います。いわば、年金の基礎部分です。
厚生年金
厚生年金は、会社員や公務員の方が加入対象です。こちらは収入に応じて保険料が変わるので、もらえる年金額も収入の影響が大きくなってきます。
そのため、個人差が出やすくなっています。