2. 主要な移動平均線付近でもみ合う
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線付近でもみ合う動きが続いていました。週初28日は大きな陽線となって200日線、75日線を突破しました。その後は25日線も回復しましたが、週末には反落し、これらの移動平均線をまた割ってしまいました。
今後の展開はどうなるでしょうか。主要な移動平均線が収れんし、方向感が出しづらいところです。このような場面では、ローソク足の実体がこれらを短期的に上下することもあります。上だから買い、下だから売りとあわてて売買するのではなく、中長期的なトレンドも見極めながら判断したいところです。
レンジ相場では、大きく下値のサポートラインと、上値のレジスタンスラインを見るのがいいでしょう。現状は、下値サポートは3万7600円付近、上値レジスタンスは3万9800円付近です。判断が難しいようであれば、これらのどちらかを抜けてから出動しても遅くはないでしょう。
参考資料
下原 一晃