2. 樹木の植え方と育て方
2.1 植える場所
樹木は基本的に、日当たりや風通し、水はけのよい場所を選んで植えましょう。木の生長を考慮し、将来的に十分なスペースが確保できる場所を選ぶことも大切です。
掘り穴は、樹木の根鉢よりひと回り大きく掘ります。深さは、根鉢の上部が地面と同じ高さか、少しだけ下になるように調整してください。
2.2 土壌と肥料
水はけをよくし、土をやわらかくするために、腐葉土や有機質堆肥を混ぜて土壌改良しましょう。川砂やパーライトを加えると、さらに通気性や水はけがよくなります。
肥料は、牛糞や鶏糞などの有機肥料や緩効性化成肥料を元肥として施すとよいでしょう。
2.3 植え付け
ポットから取り出した苗木は、根鉢を軽くほぐしてから植えましょう。麻布や荒縄で巻かれている根巻き苗は縄をはずさずそのまま植え付けます。
穴に苗を置き、根元が周りの地面と同じ高さになるまで、土を埋め戻しましょう。植えたあとに土を軽く踏み固めると、根がしっかり固定されます。
2.4 水やり
植え付け後、根の周りにタップリと水を与えましょう。これにより、根と土が密着して根の活着を促進します。
水やり後に根の周りの土が沈んだら、土を足して再度水をかけてください。しばらくは水切れしないように、定期的に水やりが必要です。
2.5 支柱を立てる
風で木が倒れないように、支柱を立てて支えます。支柱は土に深く差し込み、苗木と支柱を紐などで結束して固定しましょう。
2.6 マルチング
冬の寒さが厳しい地域では、根が凍結しないように、根元に落ち葉やバークチップなどを敷いておくと安心。マルチングは土壌の乾燥を防ぎ、雑草の防止にも効果的です。