iDeCoを始めようとせっかく口座開設までしたのに、その先の運用商品の選び方でつまずいてしまっている人、意外と多いのではないでしょうか。投資は初めてという人にとって、投資商品を選ぶのは本当に大変なんですよね。
そこで今回は、初心者でもわかる運用商品の選び方とそのポイントについてご紹介します。
iDeCoは元本確保型と元本変動型をバランスよく
iDeCoで選べる運用商品は、大きく「元本確保型」と呼ばれるものと「元本変動型」と呼ばれるものに分かれます。この2つの大きな違いは、その言葉からもわかるように、運用に充てた資産が減らないように守りながら少しずつふやすか、多少の変動を覚悟しながらより大きくふやすかというところですね。
もちろん、その選択は人の好みにもよりますし、リスク許容度によっても異なります。「多少お金が減るリスクはあってもいいから、とにかく大きくお金をふやしたい!」と思う人もいれば、「元本を損なうなんてとんでもない。ちょっとずつでいいからリスクなくふやしたい」と考える人もいます。
それはどちらが正解ということではありません。どちらの感覚も、正しいといえば正しいのです。もちろん元本を確保しながら大きくふやせればそれが一番いいのでしょうが、そんなおいしい話はありませんよね。価格変動というリスクを取るか回避するかというのは難しい問題ですが、iDeCoならこの2つをバランスよく組み合わせることもできるのです。
iDeCoの場合、元本確保型は保険や定期預金がこれに当てはまります。一方、元本変動型は投資信託が当てはまります。こうした運用商品の中でたった1つしか運用する商品を選べないというワケではなく、いくつかの商品をバランスよく運用することができるのがiDeCoの魅力なんですよね。
分散投資を心がけよう
また、初心者の人に特に気にしてほしいのが「分散投資」というキーワードです。分散投資とは、投資先を分散させることでさまざまなリスクの影響を受けにくくする方法です。
たとえば、日本株にばかり投資している人は、日本で深刻な不況が起きたときに大きく損をしてしまうでしょう。米国株や中国株、インド株など他国の株式に資産を分散させておけば、損をする金額は少なかった可能性もありますよね。
こうしたリスク回避は、投資の世界では常識的に行われています。投資初心者の人はまず、分散投資という考え方を身につける必要があります。
最後はコストをチェック
運用したい商品がいくつか見つかったら、最後にコスト面をチェックしましょう。投資信託は信託報酬や購入手数料といったコストがかかる場合があります。信託報酬は運用管理費用ともいい、運用している間ずっとかかってくる費用です。ですから、この信託報酬が高いと運用中のコスト負担も大きくなります。
また、購入手数料は証券会社や銀行などの金融機関に支払うもので、こちらは基本的に購入時のみかかるコストですが、「ノーロード」という購入時の手数料が無料の投資信託もあります。ただし、ノーロードだからといって、それだけで選ぶのではなく、投資信託の中身をきちんとチェックして購入することをオススメします。
まとめ
いかがでしたか。iDeCoの運用商品を選ぶのは、やっぱりちょっと大変なんですよね。ただ、自分で勉強して少しずつわかるようになってくると商品の入れ替えやメンテナンスもラクになってきます。ぜひ3カ月に一度はiDeCoの運用状況を眺めてみて、商品の入れ替えが必要かどうかチェックしてみてくださいね。
***投信1はLIMOに変わりました***
>>SBI証券のiDeCoについて詳しくみる(品揃え抜群。選べるファンドが多い)
>>楽天証券のiDeCoについて詳しくみる(初心者でも厳選ファンドから選びやすい)
LIMO編集部