5. 今からできる不足年金への備え方
5.1 生活をコンパクトに(節約を意識する)
当然のことながら、いまと老後ではライフスタイルも大きく変わることでしょう。
今のうちから老後を想定したうえで固定費の削減を行うことは、大変効果的です。
例えば主な固定費として、電気代、ガス代、水道代、スマホ代、サブスクの契約料、通信費、住居費、保険料などが挙げられます。
会社を変更する、料金プラン・契約内容を見直す、利用頻度の低いサブスクを解約するといったことで、無駄な支出を減らすことによって貯金に回せるお金を捻出することも可能でしょう。
5.2 リタイヤ時期を長めに検討してみる
将来の年金額に不安がある方は、シンプルに働く期間を長くすることも選択肢のひとつです。
そうなると自ずと健康寿命について考えることも大事になってくるでしょう。
健康に気を遣うこと=無駄な支出を増やさないことにも繋がります。
日頃から適度な運動、禁煙・禁酒、バランスのとれた食生活を心がけるように今から意識してみるのも良いですね。
5.3 資産運用を活用する
節約や働く期間を長期で考えるだけでは、老後に必要な資金を確保するには不十分です。
セカンドライフを安心して迎えるには、今ある資産を効率良く増やすことも大切です。
話題のNISAはもちろん、様々な手段がある現代。もちろんリスクはつきものですが、自分に合った手段が何か知ることから始めてみるのもおすすめです。
6. まとめにかえて
公的年金はあくまでも老後の生活費を補助するためのものと言えるでしょう。
実際に平均受給額と老後に必要な生活費を考えても、年金だけでは不安という場合がほとんどです。
セカンドライフ間近に「お金が足りない!」と焦ることがないように、今のうちからできることはないか考えるきっかけとなれば嬉しいです。
みなさんの老後=セカンドライフが楽しみなもの、明るいものでありますように。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
笹村 夏来